男性介護士が順調に増えていかない理由

高齢化が進む日本社会で今後ますます重要性が増す職業の一つが介護士です。
介護の仕事は働きながら資格が取れたり、地域によっては資格取得にかかる費用の一部を、自治体が負担してくれたりなど、介護士として働きたい人を支援する環境が整っています。
その一方で、介護業界には難しい問題もあります。
それは介護の現場には女性が多く、男性の介護士はまだまだ少ないということです。
介護は女性がするものといった古くからのイメージが根強く残っており、そのイメージは働く人の側だけではなく、介護施設の利用者側にもあるということが問題を難しくしています。
介護施設の利用者は年配の方が圧倒的に多く、年配の方は男性が介護の現場にいることに違和感を感じてしまうこともあります。
このような事情が男性を介護の現場から遠ざけてしまいます。

しかし、介護の現場での男性の存在は大きなメリットになることもあります。
介護の仕事は厳しい肉体労働が求められることも多く、そのような場面で男性職員がいると女性職員も助かりますし、施設利用者にも安心感を与えることができます。
また、男女では考え方や発想が違うため、女性職員が気づきにくいこともあります。
そのような時、女性介護士をサポートすることができる男性介護士は施設にとって重要な存在となれます。
このように介護の現場では男性が活躍できる場面もたくさんあります。
介護は女性の仕事というイメージをどう払拭していくかが今後の介護業界の課題です。